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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトケラチノサイトのVEGF産生におよぼす神経ペプチドの影響

Research Project

Project/Area Number 17591182
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

加倉井 真樹  自治医科大学, 医学部, 助手 (80285791)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 出光 俊郎  自治医科大学, 医学部, 助教授 (20237027)
KeywordsVIP / 神経ペプチド / VEGF / 乾癬
Research Abstract

乾癬は精神的ストレスにより増悪することが知られており、その病態に神経線維から分泌されるVasoactive intestinal peptide(VIP)などの神経ペプチドの関与が示唆されている。一方Vascular endothelial growth factor(VEGF)には血管新生作用と血管透過性亢進作用があることが知られており,乾癬においてケラチノサイトから分泌されたVEGFにより血管新生が誘導されることが明らかになってきた。そこで,VIP、サイトカインが表皮ケラチノサイト由来のVEGFの産生に与える影響について検討した。平成17年度には、に下記を明らかにした。培養ヒト皮膚表皮細胞(SCC cell line, DJM-1)と正常表皮ケラチノサイト(NHEK)にVEGFのmRNAが存在することを確認した。また、DJM-1細胞とNHEKはVIP刺激によって、上清中のVEGFの増加が見られた。さらに、DJM-1細胞をVIP、サイトカイン(INF-γ、TNF)単独および、VIP+サイトカインで刺激すると上清中のVEGFの産生が増強した。IFN-γ+VIP刺激、TNF+VIP刺激では単独刺激に比較し優位にVEGFの産生が促進し相乗効果がみられた。
今年度は、DJM-1細胞をVIPで刺激し、経時的にVEGFのmRNAを半定量化し比較した。DJM-1細胞はVIP刺激で、3時間後にVEGFmRNAの軽度の増加がみられ、12時間後から発現量が増加し、24時間後では明らかに増加が確認された。また、VEGF mRNAの発現をマイクロアレイでみたところ、DJM-1細胞はVIP刺激後3時間後に増加が認められた。
以上より、乾癬において、神経線維から分泌されるVIPや真皮に浸潤しているリンパ球から分泌されるサイトカインが表皮ケラチノサイトからのVEGF産生を促し、VEGFが血管に作用することで病変の形成、維持に関与している可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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