2005 Fiscal Year Annual Research Report
てんかんにおけるアミノ酸輸送蛋白のプロテオミクス特性に対するレドックス制御の解明
Project/Area Number |
17591223
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
土井 拓 宮崎大学, 医学部, 助手 (70274793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 勇人 宮崎大学, 医学部, 助教授 (70244192)
中島 暉 宮崎大学, 医学部, 助教授 (10041857)
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Keywords | てんかん / グルタミン酸 / GABA / トランスポーター / GTRAP3-18 / addicsin |
Research Abstract |
てんかん病態の生化学的解釈として、興奮系を代表するグルタミン酸作動性神経の機能増強と、抑制系を代表するGABA作動性神経の機能崩壊に起因する不均衡仮説が、現在も強く指示されている。この仮説では、グリア型グルタミン酸トランスポーターGLAST,GLT-1の機能低下によりグルタミン酸の細胞興奮毒性が亢進し、興奮系の増強が生じる一方で、GABA合成能の低下により抑制系の崩壊が生じ、電気生理学的な均衡バランスが保持されず、てんかん発作が生じると説明されている。従来、これら興奮系と抑制系の基礎研究は個別に進行しており、両機能間の相互作用に着目した研究は見られなかったが、近年ニューロン型のグルタミン酸トランスポーターであるEAAC-1はGABA上にも分布していることが判明し、その結果GABAニューロンはEAAC-1経由で細胞内に取り込んだグルタミン酸を基質としてGABAを再合成していることが明らかにされ、EAAC-1は興奮系機能ばかりではなくGABA抑制系機能をも修飾する重要な輸送蛋白として注目されるにいたった。最近、そのEAAC1の機能を修飾するGTRAP3-18が発見され、分布、機能が明らかにされるようになってきた。平成17年度はAntisense GTRAP3-18 oligonucleodide脳室内投与ラットのペンチレンテトラゾールキンドリングを行い、ウェスタンブロット法を用い海馬グルタミン酸及びGABAトランスポーターの発現変化を検討した。その結果、Antisense GTRAP3-18 oligonucleotide脳室内投与ラットは対照と比較してキンドリング完成が早く、海馬GLT-1,GAT3の発現が低下していた。このことからGTRAP3-18がてんかん病態を修飾、あるいは病態に関与している可能性が明らかにされた。
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Research Products
(6 results)