2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591243
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福光 延吉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (40277075)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 正彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266638)
福田 隆浩 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60228913)
清野 泰 京都大学, 医学研究科, 助手 (50305603)
|
Keywords | パーキンソン病 / meta-iodobenzylguanidine(MIBG) / 1-metyl-4-phenyl-1,2,3,6-ctetrahydropyridine(MPTP) / ノルエピネフリン / ノルエピネフリントランスポータ |
Research Abstract |
週令15週のC57BL6雄のマウスにI-125 meta-iodobenzylguanidine(MIBG)を0.2MBq尾静脈から静注し、4時間後に解剖して心臓摘出、同時に血液採取を行った。 1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-ctetrahydropyridine(MPTP)40mg/kgを1日前に腹腔内投与した16匹におけるI-125 MIBGの心臓への集積は、%injected dose/g 5.6±0.5%/gとコントロール群のマウス14匹における値19.7±4.9%/gに対して、有意に低値を認めた。血中の放射能濃度、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの値には両者の間に有意な差が得られなかった。MPTP投与1日で、血中のカテコールアミン3分画の値に有意さがないにもかかわらず、I-125 MIBGの心臓への集積が低下していたことから、MPTP投与1日ですでに、心筋のノルエピネフリン代謝に影響を生じていることが示唆された。また、一般に、パーキンソンモデルマウスはMPTP投与1週間で完成されるとされているが、MPTP投与から解剖までの時間を細かく区切って計測することで、パーキンソンモデルマウスが完成していく過程で、心筋の交感神経におけるノルエピネフリン代謝の変化がどのように進行していくのか捉えられる可能性があることが示唆された。今後、MPTP投与4日後、7日後、複数回の反復投与のマウスにおける、I-125 MIGBの心臓への集積、ノルエピネフリンの心筋内代謝、ノルエピネフリントランスポータの定量、脳線条体内のドーパミン含有量の変化について検討を進める予定である。
|