2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591276
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
寺中 正人 香川大学, 医学部, 教務職員 (20294770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 敏明 香川大学, 医学部, 教授 (00020206)
土井 昭孚 香川大学, 医学部, 助教授 (00033217)
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Keywords | ミリ波 / 生体照射 / AR効果 / テラヘルツ / カテーテル伝送 |
Research Abstract |
従来、我々が行って来た研究では、ジャイロトロン等の高出力発振器で生物試料を熱変性させるところから始まり、ミリ波帯域において、300mWクラスの発振器によって導波管をカテーテルとして用いて、生物試料を熱変性させた。しかし、照射による変性の程度をリアルタイムに把握することができない状況では、実際に医療に応用する上で困難がある。又、生体の熱変性として、どのような特徴を持つか把握しておくことが重要である。そこで、熱変性した生物試料が反射するミリ波を測定し、その詳細を検討した。その結果、誘電体シートを用いてAR効果を確認し、電磁波吸収効率の良い、誘電体ARアンテナを開発し、その特性について調べた。又、テフロンを使った誘電体導波管によるフレキシブルなミリ波伝送を行い、その特性について調べた。さらに福井大学遠赤外領域開発センターのジャイロトロンFUCW-1(GYCOM, Russia,300GHz,3.5KW)を用いた大出力生体向けカテーテル照射装置の開発を行い、装置系の組立と出力測定、生物試料への試験照射を行った。結果として管径5.0mmの場合の出力で最大9.38Wの出力を得た。これは、生体に対しては急速に温度上昇させうる大出力で、様々なアプリケーション使用による出力低下にも十分対応しうる。又、直径2.4mm、長さ8cmの屈曲可能なテフロンロッドアンテナを装着した状態で、1.87Wの出力を得て、照射実験では生物試料を熱変性させた。テフロンロッドを用いた実験では、自由に屈曲できる導波管としてテフロンロッドを使用できることが分かったが、アンテナ装着部近辺での発熱が見られ、さらに改良が必要である。テフロンシートアンテナと水負荷による実験ではAR効果が見られたが、低出力波源を用いた時に比較して不明瞭であった。
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[Journal Article] MILLIMETER WAVE IRRADIATION AND INVERSION INTO LIVING BODIES USING A GYROTRON AS A RADIATION SOURCE.2006
Author(s)
T.Tatsukawa, A.Doi, M.Teranaka, H.Takashima, F.Goda, S.Watanabe, T.Idehara, S.Mitsudo, T.Kanemaki, T.Namba
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Journal Title
Procd.of IV Int.Workshop on Strong Microwaves in Plasmas.(2006,Nizhny Novgorod, Russia)
Pages: 727-731
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