2007 Fiscal Year Annual Research Report
分子イメージング診断による家族性アミロイドーシスの基礎的研究
Project/Area Number |
17591281
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
冨吉 勝美 Kumamoto University, 医学部, 教授 (60188802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安東 由喜雄 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (20253742)
伊藤 隆明 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (70168392)
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Keywords | BSB / アミロイド診断薬 / ヨード標識 / ポジトロン核種 |
Research Abstract |
平成19年度の研究計画では、平成18年度に合成したアミロイド診断薬BSBのヨードによる標識合成の放射収率の上昇検討と、今回ポジトロン核種による標識合成を主に行なった。 1.ヨード1-125による標識 同位体交換法による合成が収率の高い標識合成が報告され、上記クロラミン-T方法と平行して、NaI-125とNaBr-82のBSBのBrの同位体交換法による標識合成を行い定量分析を行っている。合成方法は、1mlAcCNにBSBを溶解させ、Na-Br82(あるいはNaI-125)で90度に保ちながら還流させる。その結果、2から3分にピークと、4分から5分にピークが得られている。しかしクロラミンT法および同位体交換による標識も収率が約20%にはなった 2.ポジトロン核種標識 日本赤十字社熊本健康管理センターの協力を得たサイクロトロン施設で、アミロイド診断薬BSB を18Fによるポジトロン標識薬剤(アミロイドPET標識薬剤)の合成を開始。触媒としてFeC13を加え、活性化エネルギーの低下を試みた。結論として、現在までに移動相メタノール:10mmol燐酸=1:9の流速2ml、吸収波長254nmで、BSBのピークが4から5分であるが、放射能ピークはその部分には得られておらず、現在までに18Fによる標識はまだ完成していない。BSB薬剤とは、類似したアミロイド診断薬に対して、同位体交換反応あるいは、他の標識法を用いた合成法を検討している。今後とも研究を続けていく。
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Research Products
(1 results)