2005 Fiscal Year Annual Research Report
cineMRIを用いた肺動脈流速測定による二次性肺高血圧の評価法の確立
Project/Area Number |
17591283
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村山 貞之 琉球大学, 医学部, 教授 (60239548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤嶺 珠 琉球大学, 医学部, 助手 (50325841)
垣花 泰政 琉球大学, 医学部, 助手 (20185713)
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Keywords | MRA / cine MRA / 肺動脈流速 / 肺高血圧症 |
Research Abstract |
来年度早々に当施設にMR新機器が導入されることになったため、肺高血圧患者の評価は新機器により行うこととし、今年度は、健常者を用いて肺血流を正確に測定する方法をMR装置付属のワークステーションではなく、汎用のPersonal Computer上で行えるようにすることを検討した。 肺動脈血流測定の研究は既に多数行われているが、いくつかの問題点がある。Cine MR方では、選択するスライスによって一回の心拍の間の血管の形状や位置が大きく変化し血流の測定上の問題点となる。他の血管の血流測定に比べ、肺動脈は形状・位置の変動が著しい。今回の研究では、まずこの点の改善のため、より的確なスライス面を決定する方法を検討した。また当院のMR装置付属の解析ソフトウェアでは関心領域(ROI)の形態を最初に決定すると変更できない。そこでPersonal Computer上で解析し自由にROIを決定し計測するために、MR装置付属の血流測定のソフトウェアの解析方法を分析した。いくつかROIをとり血流と信号強度を測定してそれぞれ対応する値を調べてみると、y=-8.3705x+2046.5(xは血流、yは信号強度)であることが判明した。現在健常者10名に対して、この方法による肺動脈血流のデータを蓄積している。 この方程式は撮影に用いたMR装置に関わらず、自動的に解析できる方法と考えられ、新機種が導入されても、現有機種でのデータを有効にすることができると思われる。Personal Computer上で解析できるので、今後は肺高血圧の程度を肺血流測定によりgradingする方法も考案したい。
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