2007 Fiscal Year Annual Research Report
cineMRIを用いた肺動脈流速測定による二次性肺高血圧の評価法の確立
Project/Area Number |
17591283
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村山 貞之 University of the Ryukyus, 医学部, 教授 (60239548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣花 泰政 琉球大学, 医学部, 助教 (20185713)
飯田 行 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (60404571)
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Keywords | MRA / cineMRI / 肺動脈流速 / 肺高血 |
Research Abstract |
MRIにより肺血流を測定し,肺動脈血流量やその他の数値が肺高血圧の指標として有効であるか検討した. 対象としたのは健常者10名,肺線維症に罹患し肺高血圧を有することが予想される患者5名の計15名.使用した装置は1.5T Siemens Avant,Cine MRI phase contrast法により測定を行った.測定部位は肺動脈本幹,左右の肺動脈の3か所.自由呼吸下,吸気息止め下で一心拍の血流を測定した.acceleration time (AT),acceleration volumes (AV), ratios M to AV (M: maximal change in flow rate during ejection)の3つの指標を求め,健常者と肺線維症の患者の間の有意差をF検定で求めた.自由呼吸下での結果は以下の通り(健常者,肺線維症の患者の順).ATは154.5±45.0ms,112.8±20.8ms.AVは29.7±9.3ml,16.9±7.7ml.Ratios M to AVは139.5±45.0,270.4±80.4.p値はそれぞれ0.0048,0.0093,0.0089となりいずれも有意差が認められ肺高血圧の指標として有効であることを示唆する結果となった.吸気息止め下で測定した場合はp値がやや大きくなるものの有意差を認め,同様に肺高血圧の指標となりうる結果が得られた.左右肺動脈の測定結果では病変の分布に左右差がある患者でより重篤な方でRatios M to AVが高くなる傾向が認められた.
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