2005 Fiscal Year Annual Research Report
外部放射線治療のための陽電子を利用した線量投与領域の確認法
Project/Area Number |
17591293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
丸山 浩一 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50114658)
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Keywords | 放射線 / X線 / 粒子線 / 放射線治療 / 陽電子 / 線量投与領域 / 癌 / 放射線治療 |
Research Abstract |
平成17年度に採択された本研究は計画通りに進行し、当初期待した以上の成果をあげつつある。本年度の研究実施内容は、交付申請書に記載した通りであり、計画(1)⇒計画(6)へと順次進めた。 (1)X線による陽電子生成率の理論予測及び線量分布計算[4月〜10月] 結果:採択内定と同時に開始し、理論計算を実施できた。これにより、測定のための予測を行った。 (2)粒子線による陽電子発生の評価[6月〜8月] 結果:採択と同時に開始し、理論計算を実施できた。 (3)陽電子検出器設計[8月〜9月] 結果:理論計算の結果に基づき、検出器の設計を実施した。 (4)ガンマ線検出装置の設計・製作[9月-10月] 結果:検出器の設計に基づき、検出装置の製作を行い、試験、調整を実施した。 (5)データ収集システム作成、データ解析法整備[6月〜10月] 結果:現有装置でガンマ線検出装置からのデータを取得するシステムを構築し、必要な改善をした。 (6)ファントム照射実験実施[9月〜10月] 結果:必要な機器の調整が完了したので、2回に渡り首都大学においてX線を照射して陽電子検出の予備測定を実施した。がんセンター、放医研においては粒子線の実験を実施した。 (7)結果の解析と考察、結論と次年度計画策定 結果:予備測定により膨大なデータが集積されたので、その解析と考察を3ヶ月で実施した。[11月〜1月]研究結果の一部は国内・国際学会で発表した。一部担当した大学院生(松林史泰君)はこの研究により、医療系研究科の優秀論文賞の受賞が決定した。結論を得て、次年庫の計画を策定している。[2月] 予備実験の結果から、検出装置を本格化することにより、研究目的達成が可能であると結論づけた。上記(4)の検出装置改善を決定、設計した。新たな検出装置を製作するために、センサーを6個購入し、試験と調整をする。センサーからの信号を処理してデータ収集するために試験を進めている。[2月]
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