2005 Fiscal Year Annual Research Report
拡散強調画像とダイナミックMRシアログラフィーによるシェーグレン症候群の病態解析
Project/Area Number |
17591296
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
利波 久雄 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70139773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藪野 喜剰 金沢医科大学, 医学部, 助手 (80350768)
小川 法良 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (80308618)
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Keywords | MRI / 拡散強調画像 / シアログラフィー / シェーグレン症候群 |
Research Abstract |
本研究の目的は、SPLICE法による唾液腺拡散強調画像と酒石酸負荷によるダイナミックMRシアログラフィーのシェーグレン症候群の早期診断法としての有用性を確立することにある。 平成17年度は、健常ボランティア15例に対して拡散強調画像とダイナミックMRシアログラフィーを施行し、至適撮像条件を決定した。拡散強調画像から正常耳下腺の拡散係数値(ADC値)の算出と、ダイナミックMRシアログラフィーでの正常耳下腺管の動態解析を行った。拡散強調画像はTR=5.9msec、TE=65msec、image matrix=128×256、b値=205.38sec/mm^2、1496.43sec/mm^2で撮像を行った。その結果、正常耳下腺ADC値0.61±0.09×10^<-3>mm^2/secが得られた。一方、ダイナミックMRシアログラフィーは,single-shot RARE法を用い、echo space=11.5msec、effective TR=1100msec、ETL=240、image matrix=240×256で撮像を行った。酒石酸(0.25mol/L)を2ml投与直後より3分間連続でデータを収集し、耳下腺管と分枝の経時的変化、口腔内への唾液分泌の状態を観察した。その結果、酒石酸投与直後より、耳下腺管と分枝は著明に収縮し、数秒遅れて口腔内へのジェット状の唾液の射出が観察された。15例中12例で2〜3回の反復性の耳下腺管と分枝の収縮が観察された。耳下腺管の反復性収縮時間は15〜50秒であった。
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Research Products
(1 results)