2005 Fiscal Year Annual Research Report
担癌動物に対する集学的治療後の治療効果判定における高分解能MRIの検討
Project/Area Number |
17591297
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
的場 宗孝 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90288308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 啓 金沢医科大学, 医学部, 講師 (30182695)
大口 学 金沢医科大学, 医学部, 講師 (10176852)
|
Keywords | 動物実験 / 腫瘍 / 放射線治療 / 化学療法 / MRI |
Research Abstract |
1.担癌動物の作成 担癌動物は、家兎の癌種であるVx2腫瘍を兎に移植・継代し作成した。Vx2は兎の大腿部皮下に移植し、移植2週間後、腫瘍が触診できる位のサイズに腫大してことを確認した。腫瘍径は超音波で測定した。結果、腫瘍径は2.0〜3.5cm大であった(平均2.7cm)。 2.担癌動物への集学的治療 放射線照射には6MeVの電子線を用いた。照射線量は15Gyと30Gyを一回照射にて行なった。すなわち、放射線照射群として15Gy群と30Gy群の2群を作成した。さらに、照射後に両群ともに、0.5mg/kgのファルモルビシンを耳静脈より静注した。治療後、兎を通常の状態で飼育しているが、治療が原因で死亡したと思われる兎は今のところいない。 3.高分解能MRI画像 1.5TのMR imagerで高分解能マイクロコイルを用い、スピンエコー法にて高分解能画像の取得を行なった。撮像は、横断でT1,T2強調画像、T2値測定用画像、1H-MRS、Gd-DTPA造影後T1強調画像をルーチン撮像として、兎の腫瘍部を撮像した。MRIの撮像は集学的治療後、経時的に撮像する予定であるが、現在進行中であり十分な画像解析はまだ行なわれてはいない。しかし、傾向としては、治療をこなっていないコントロール群で、腫瘍はT1強調画像では、比較的均一な軽度低信号で、T2強調画像では、低信号被膜に覆われた内部高信号と低信号が混在した不均一な腫瘍として描出されている。造影では、周囲にリング状濃染が見られる。T2値は60〜80程度。1H-MRSでは、腫瘍部にコリンピークの増高が認められている。 4.病理所見 まだ、十分な数の病理検体の取得が行なわれていない。
|