2005 Fiscal Year Annual Research Report
生体肝移植後の免疫寛容成立におけるγδ細胞の役割についての研究
Project/Area Number |
17591329
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小柴 貴明 京都大学, 医学研究科, 科学技術振興助教授 (60362521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 泰次 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10272197)
湊 長博 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40137716)
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Keywords | 免疫制御 / 免疫寛容 / 移植 / ヒト / γ6細胞 |
Research Abstract |
免疫寛容患者のフローサイトメータのレベルで増加の見られたγδ細胞の一分画であるVδ1細胞の受容体の塩基配列を調べた。その結果、ある特異的なclonalityがみられた。しかし、健常人や、免疫寛容の状態にない移植後患者において、同様の検討を行ったところ、このような特異なclonalityは認めず、これは免疫抑制患者に特徴的な所見であることが判明した。このことから、移植後、免疫寛容状態になった患者の血中にある特異的な抗原を認識し増殖したVδ1細胞が存在しそれが免疫寛容状態に関与していると考えられた。従って、このような抗原を認識する特定のVδ1細胞を培養し患者に移入すれば、免疫寛容を積極的に誘導できる可能性がある。免疫寛容の成立した患者のδ1タイプのγδ細胞の受容体は特定の塩基配列をしていることが判明したことから、現在δ1タイプのγδ細胞の増殖にかかわるγδ受容体の塩基配列を調べ、その一次構造を決定した。受容体の一次構造を決定後、白血病の細胞に決定されたγδ受容体(δ1タイプ)を発現させ対応抗原のスクリーニング系を樹立した。現在、さまざまな抗原と反応させることにより、白血病細胞が増殖する対応抗原を同定中である。この、研究により対応抗原が同定されると、試験管内でのVδ1細胞を培養が効率よくできるだけではなく、体内でVδ1細胞を増殖させる薬剤、すなわち免疫寛容誘導剤の開発へとつながる可能性がある。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Proinflammatory and antiinflamnatory cytokine production duringi schemia-reperfusion injury in a case of identical twin living donor liver transplantation using no immunosuppression.2005
Author(s)
Zhao X, Koshiba T, Fujimoto Y, Pirenne J, Yoshizawa A, Ito T, Kamei H, Uehara K, Ogawa K, Uryuhara K, Takada Y, Tanaka K.
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Journal Title
Transplant Proc 37
Pages: 392-394
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