2005 Fiscal Year Annual Research Report
粘膜免疫により誘導される特異的免疫制御T細胞の詳細な分画の特定と誘導機序の解析
Project/Area Number |
17591347
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
新見 正則 帝京大学, 医学部, 助教授 (80198415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 佳史 帝京大学, 医学部, 講師 (20222870)
宮澤 幸久 帝京大学, 医学部, 教授 (60143442)
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Keywords | 粘膜免疫 / 気管内投与 / 心臓移植 / マウス / 免疫制御細胞 / 特異的免疫寛容 / 中和抗体 / 遮断効対 |
Research Abstract |
CBAマウスの腹部にC57/BL10マウスの心臓を移植した。無処置では8日から10日で心臓は拒絶される。移植7日前にこのマウスの気管内にC57/BL10マウスの脾細胞を投与すると、移植心は70日以上生着する。また、CBAマウスの気管内にC57/BL10マウスの脾細胞を投与し、7日後に心臓移植をせずに、そのCBAマウスの脾細胞を、無処置のCBAマウスに移入し、その当日にC57BL/10マウスの心臓を移植するとその心臓も70日以上生着する。このことは、ドナー細胞の気管内投与により免疫制御細胞が誘導されたことを意味する。そこで、この脾細胞を分画に分けて、移入し心臓移植をおこなった。その結果、B細胞やCD8T細胞では、C57BL/10移植心の生着延長は認められなかったが、CD4T細胞では生着延長が認められた。さらに、CTLA4陽性細胞と陰性細胞をわけて移入すると、CTLA4陽性細胞の移入群で移植心の生着延長が得られた。以上のことは、この実験系での免疫制御細胞は、CDTA4陽性CD4陽性T細胞と考えられた。今年度は、さらなる分画の解析を行う予定である。一方、誘導機序の解析であるが、気管内投与時にインターロイキンー10とTGFベータの中和抗体を投与すると、インターロイキンー10の中和抗体投与時には、免疫制御細胞が得られなかった。また、移入時に、インターロイキンー10とTGFベータの中和抗体を投与すると、インターロイキンー10の中和抗体投与時には、免疫制御細胞が得られなかった。以上のことは、インダクッションフェーズとエフェクターフェーズにともにインターロイキンー10の関与が必要と結論付けられる。現在、細胞間シグナルの必要・不必要を解析中である。PDL1,CD40,CD80,CD86,などの遮断抗体を使用して、解析している。
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Research Products
(1 results)