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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト分離培養胆道上皮細胞を用いた人工胆道モデルの作成と胆管損傷修復機序の解明

Research Project

Project/Area Number 17591351
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

石田 祐一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30260946)

Keywords胆道上皮細胞 / 肝細胞株 / 人工胆道
Research Abstract

1)ヒト由来有機能肝細胞株(FLC)とヒト分離胆道上皮細胞(BEC)の再生に重要な因子の評価
FLCとBECの培養に影響を及ぼしうる環境因子として、Fetal calf serum (FCS)、hHGF、EGFの3者を位相差顕微鏡による形態学的変化で評価した。FLCは、FCS、hHGF、EGFの培養液中の有無で特に形態学的な変化は観察されなかったが、培養液中にFCSが含まれたほうが、viabilityが良く、HGFが含まれたほうがよく増殖する傾向を示した。一方、BECはFCSがないと培養7日目からviabilityが低下した。hHGFが加わるとBECは細い棘状の突起を周囲に出して周囲のBECと連結する像が観察され、BECの増殖速度も増した。FCSの添加で長期培養が可能になったが、EGFによる形態学的変化は特に観察されなかった。
2)FLCとBECの増殖曲線の作成について
自己増殖性のあるFLCとBECの共培養での各細胞数比率を予測するために、各細胞の増殖曲線を作成した。BECは、4つのセルライン(B1,B2,B3,B4)について評価したが、BEC3は細胞増殖が極めて不良であったため除外した。FLCとBEC(B1,B2,B4)の培養0,1,2,3,4,7日目の増殖率は、FLCが1.0、0.65、1.53、4.2、7.3、18.3でBECの平均増殖率は、1.0、1.22、1.86、3.4、5.39、6.25であった。両細胞ともに倍加時間はほぼ48〜72時間の範囲で、培養7日目のFLCはBECの平均増殖率の約3倍であった。FLCは肝細胞癌由来で樹立された細胞株であるため増殖が速いと考えられた。
現在、上記増殖曲線を参考にカルチャープレート上で増殖した細胞がコンフルエントになったときにFLCに対するBECの細胞比率が5%となる設定で、胆道上皮細胞の再生を形態学的に長期間観察している。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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