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2007 Fiscal Year Annual Research Report

腎性上皮小体機能亢進症において過形成腺が腫瘍化するメカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 17591358
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

日比 八束  Fujita Health University, 医学部, 講師 (10399024)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩瀬 克己  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (70148261)
今井 常夫  名古屋大学, 医学部, 講師 (80252245)
Keywords上皮小体 / 慢性腎不全 / プロテインキナーゼA
Research Abstract

前年度までに我々は腎性上皮小体機能亢進症における結節性過形成腺で過剰発現している遺伝子を検索するためサブトラクションPCR(RDA)法を行い、結節性過形成腺に特異的に発現しているcDNA群をクローニングした。そしてそのなかから1000個のクローンを選定しこれらをスクリーニングしたのち100個のクローンに絞り込みシークエンス解析を行った。その結果、その中にc-AMP dependent protein kinase A(PKA)のregulatory subunitのひとつであるPRKAR1αが同定された。さらに腎性上皮小体機能亢進症の結節性過形成腺において、PRKAR1α遺伝子および蛋白がびまん性過形成腺に比べ過剰発現していることを確認した。またPKA activity assayを用いたPRK活性測定では、定常状態で結節性過形成腺での活性がびまん性過形成腺に此べて低下していることを確認した。そこで今年度は手術検体から採取した結節性過形成腺から初代細胞培養を行ったのち、これらに対しフォルスコリンを用いてcAMP-PKA活性を外部から刺激してこのシグナル伝達系が実際に上皮小体細胞増殖抑制やアポトーシスを誘導するかWST assayおよびTUNNEL法で検討したところ、フォルスコリン処理群でWST assay、 TUNNEL法を上皮小体細胞増殖抑制効果およびアポトーシス効果の増強が確認された。またフォルスコリン処理した上皮小体初代培養細胞からタンパク質を抽出し、抗リン酸化Bc1-2抗体を用いたウェスタンブロット法を施行したところフォルスコリン濃度依存性にBc1-2リン酸化が促進されることを確認した。さらに抗PCNA抗体と抗PRKAR1α抗体を用いた免疫組織染色法ではPCNA陽性細胞を多く含む結節領域に一致して抗PRKAR1α抗体の濃染像が認められた。しかしながらPKA4量体の触媒部分であるcatalytic subunit(PKAc)の陽性細胞の分布とPCNA陽性細胞の分布の間にはとくに関連性はなかった。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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