2005 Fiscal Year Annual Research Report
肝阻血再潅流障害時の遺伝子導入による臓器不全の制御に関する研究
Project/Area Number |
17591371
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉留 博之 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (10312935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
木村 文夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (70334208)
加藤 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70344984)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (60375631)
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Keywords | 阻血 / 再灌流 / 転写因子 / 臓器不全 / 感染症 / サイトカイン / ケモカイン / 障害肝 |
Research Abstract |
1.遺伝子導入による制御に関する検討 遺伝子導入に関してはInvitrogenのシステムを用い新たに遺伝子導入実験を開始できる状況である。またすでにSTAT6の供与をうけており、発現実験は終了しin vivoの実験を開始するところまで来ているが、P2実験室の使用の制限にて現在待機中である。 肝阻血再灌流障害の制御に関しては、障害を制御する機構ならびに障害後の免疫系との関与としてとしてMIFに注目しその発現と抗体投与による障害への関与を検討した。その結果MIFは炎症性サイトカインとしての役割と自然免疫に関与することが判明し論文投稿中である。またノックアウトマウスを用い遠隔臓器(肺)における障害を含めさらなる関与も検討し学会発表並びに論文準備中である。 2.Ischemic preconditioningに関しては、至適時間が決定できこれにより明らかに長時間の阻血再灌流障害が軽減されるという結果が得られた(p<0.01)。さらに組織学的好中球集積やchemokineの発現がreal-time PCRによる検討によりmRNAレベルで有意に抑制されるという結果が得られた。 3.閉塞性黄疸肝の易感染性に関しては、肝切除後のTLR4の発現を検討し正常肝での感染と臓器障害との関連を証明しJournal of Hepatologyにpublishした。黄疸肝に関してもcytokine, chemokineの発現と好中球集積と臓器不全との関係に関してはすでに検討が終わり、現在易感染性の機序の解明を転写因子の発現やその後の蛋白発現より検討中である。一部を論文投稿予定である。 4.脂肪肝に関する検討をdb/dbマウスを用いてその機序を検討中である。
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Research Products
(4 results)