2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591402
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
神原 健 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60379724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 長秀 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (70314672)
田中 紀章 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10127566)
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Keywords | 大腸癌 / 遺伝子解析 / メチル化 |
Research Abstract |
早期・進行大腸癌、前癌病変に関しては、岡山大学医学部・歯学部附属病院および関連病院から、凍結標本、paraffin blockを十分なインフォームド・コンセントのもと収集した。前癌病変に関してはWHO classificationに従い、hyperplastic polyp, mixed polyp, serrated adenoma, villous adenomaに分類した。更に、hyperplastic polypをmicrovesicular serrated polyp, goblet cell-typeに分類し、serrated adenomaからはtraditional serrated adenomaとatypical HPであるsessile serrated adenomaを同定した。収集したサンプルのDNA抽出を行い、遺伝子解析(MSI-testing、K-rascodon12&13 mutation、BRAF V600E mutation)、メチル化の解析(MINTs、MGMT、MLH1、p16等)を行った。serrated polypにおいてもメチル化が高頻度検出され、又BRAF mutationは特異的に鋸歯状病変に検出された。現在、臨床病理学的特徴(局在、大きさなど)との関連を検討中であるが、sessile serrated adenomaが大腸右側に高頻度で発生し、高齢者女性に多く最近発生頻度の上昇してきているMSI-H大腸癌の前駆病変である可能性が非常に高いことが示された。
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