2005 Fiscal Year Annual Research Report
異種小腸粘膜下層(サージシスTM)と間葉系幹細胞を用いた組織再生に関する研究
Project/Area Number |
17591405
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
上野 富雄 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (70284255)
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Keywords | サージシス / 再生医療 / 間葉系幹細胞 |
Research Abstract |
本年度の実施計画は移入間葉系幹細胞の準備とサージシス^<TM>および間葉系幹細胞の移入であった。 移入間葉系幹細胞の準備 間葉系幹細胞は既報に準じて行なえるかを検討している。動物実験施設にて全身麻酔下にイヌ上腕骨から骨髄液を2ml採取し、クリーンベンチにて低濃度グルコースおよびウシ胎児血清を加えたダルベコ変法イーグル溶液に分注し、CO_2インキュベーターを用い、37℃、5%CO_2存在下で培養している。フローサイトメトリーを用い、PKH-26レッド蛍光標識にて間葉系幹細胞の培養増殖を確認行ったところ、増殖は不十分であった。また、細胞シート工学により作られた幹細胞をシード状に配列させるUpCell^<【○!R】>の使用についてはセルシード社と合意する必要があり協議中である。 サージシス^<TM>および間葉系幹細胞の移入 現在、preliminary studyを行ってコントロールの設定を行っている。動物実験施設にて全身麻酔下にイヌを上腹部正中切開し、胃前庭部に径約5cmの円形の全層性胃壁欠損を電気メスにて作製した。同時にサージシス^<TM>を欠損部に見合うように二重になるようにトリミングし、生理食塩水に15分間浸水させた。サージシス^<TM>を二重のシートとし、非吸収性合成糸を用いて欠損部周囲全層と連続縫合した。さらに縫合部外縁を非吸収性合成糸にて20数針マークし、再開腹時の指標とした。腹壁、腹腔内臓器の癒着を防止するため、ヒアルロン酸を主体とする合成吸収性癒着防止剤(セプラフィルム^<TM>)にて被覆する群としなかった群について現在、検討を加えている。
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