2006 Fiscal Year Annual Research Report
ID2タンパク過剰発現の肝細胞癌の脱分化(進展)に及ぼす効果
Project/Area Number |
17591406
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
飯塚 徳男 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80332807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
為佐 卓夫 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (30359905)
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Keywords | ID2 / 肝癌 / 転移 / HCC / 門脈浸潤 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、肝細胞癌(HCC)の進展・血管浸潤におけるID2の機能的役割を検討した。 (1)まずマイクロアレイデータを検証するため、新たに92例のNCCにおけるID2発現をリアルタイムRT-PCRにて解析し、腫瘍におけるID2mRNAレベルと各臨床病理学的因子との関連を検討した結果、ID2発現と門脈浸潤の有無・腫瘍サイズ・ステージ・早期肝内再発の有無との関連性を再度確認した。 (2)ID2ノックダウン・過剰発現株をそれぞれ作成し、ID2発現とHCC細胞運動性との関連性を証明するとともに、これらの作用がMMP発現や血管新生因子発現の修飾を介して引き起こされることを証明した。 ID2がHCCの進展に関わることを論文発表し(Tsunedomi R et al, Int J Oncol, 2006)、上記(1)(2)をまとめた国際論文を投稿している、さらに、肝癌の遺伝子およびタンパク解析を中心とした関連研究を国際論文(5報)にて発表した。
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Research Products
(5 results)