2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591407
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
寺嶋 吉保 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (20243686)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池本 哲也 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (20398019)
安友 康二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
西岡 将規 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50398020)
|
Keywords | 調節性T細胞 / 大腸癌 / 肝転移 / FoxP3 / CD4+CD25+ Tcell / 免疫応答 / 宿側 / FACS解析 |
Research Abstract |
[背景・目的]本研究では大腸癌肝転移の成立に関し宿主側の免疫応答、すなわち肝内自由リンパ球のFoxP3発現を指標としてCD4+CD25+Tcell(調節性Tリンパ球)の発現を検討している。 [方法・結果] ・高肝転移株と低肝転移株の識別 大腸癌細胞colon26をBalb/cマウスの脾臓内に注入し、肝転移が起こることを確認した。継代培養を行い継代された腫瘍で高肝転移株と低肝転移株が存在することを明らかにした。 ・高肝転移株と低肝転移株による肝転移マウスの作製 継代培養で確立された高肝転移株と低肝転移株を用いて同様の手技でBabl/cマウスの肝転移モデルを作製した。脾臓注入後5週間目に儀死せしめて肝還流液と末梢血を採取し、肝臓は病理学的検査を行って以下の検討を現在行っている。 [今後の予定] ・宿側の免疫応答の検討 高肝転移株と低肝転移株の肝転移モデルの肝還流液中肝還流液中のリンパ球や末梢血中のリンパ球を採取しCD4+CD25+T cell数をFACS解析しリンパ球のFoxp3の遺伝子発現量を測定する。病理学的検索を行い肝転移との相関関係を検討する。 ・ヌードマウスの肝転移モデルの作製 同様の手技でヌードマウスの肝転移モデルを作製し調節性T cellの影響をうけない状態における高転移株と低転移株の転移形式を病理学的に検討する。調節性T cellの存在しない状態で免疫応答は宿主特異的な免疫応答であることを証明する。
|