2006 Fiscal Year Annual Research Report
ステントグラフト留置後の瘤径変化に影響を与えるリスクファクターの解明
Project/Area Number |
17591462
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大竹 裕志 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60283131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 剛 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60242492)
眞田 順一郎 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (10313652)
松井 修 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10019961)
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Keywords | 大動脈瘤 / ステントグラフト / エンドリーク |
Research Abstract |
【はじめに】ステントグラフト留置術後に数ヶ月間にわたり体血圧・瘤内圧を同時測定し瘤経との関係についての報告はなく,本研究により瘤径と体血圧,瘤内圧の関係が明らかになると期待される.さらに瘤内圧に関与するファクターが同定されることにより,ステントグラフトの改良すべき点や早期に手術にconversionすべき症例に関する新たな知見がえられる.ステントグラフト留置術の野遠隔期での成績向上に関与する最も大きな問題が解決すると考える.【目的】大動脈瘤の実験モデルを作製し,ステントグラフト留置術後の瘤径の変化に影響を与える各ファクターについて検討した.【方法】食用ブタを用い,下行大動脈に瘤を作成し,ステントグラフト留置を行った.瘤内に送信機(圧)を入れ,信号を受信し解析した.さらに瘤径の変化,瘤内の血流の有無を検索した.術9ヵ月後に犠牲死させ,大動脈瘤,留置されたステントグラフトについて肉眼的に観察した.【結果】瘤径が縮小しない群ではlanding zoneの長さが有意に短い傾向が得られた,また,瘤内圧は縮小群で有意に低かった.血栓化の有無は有意なファクターではなかった.【考察】瘤径の変化は,瘤内圧が関与し血栓形成の有無はファクターとならない可能性が示唆された
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Research Products
(2 results)