2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591464
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
森岡 浩一 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (80210144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 國義 福井大学, 医学部, 教授 (70144251)
藤林 康久 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
村田 哲人 福井大学, 医学部, 助教授 (80200294)
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Keywords | 脊髄保護 / FDG / 大血管手術 / 冷却 / 体外循環 |
Research Abstract |
本研究においてこれまでにラットの新鮮脳組織切片とポジトロン標識化合物を用いた新しい代謝機能解析法(dynamic positron autoradiography technique, dPAT)を開発して基礎評価を行ってきた。特に低酸素/低酸素無グルコース(虚血)負荷前後の脳切片への[18F]FDG取り込みを、経時的な2次元画像情報として得た。またポジトロン・エミッション・トモグラフィ(PET)領域で確立されているPatlak-plotを、dPAT法に適用することで、脊髄切片内への[18F]FDG取り込み速度定数(=k値)を指標とした局所脊髄グルコース代謝率を経時的に定量解析し、低酸素/低酸素無グルコース(虚血)負荷後のk値が、負荷前と同じレベルに戻るかどうかで低酸素/再酸素化や虚血/虚血解除に伴う脊髄神経組織の障害、さらにはそのバイアビリテイや予後を評価した。興奮製アミノ酸受容体(NMDA/non-NMDA)拮抗剤やフリーラジカルスカベンジャーを、低酸素/低酸素無グルコース(虚血)負荷中または再酸素化/虚血解除直後に投与した場合の神経保護効果、あるいは低温(軽度低体温のモデルとして32℃、超低体温のモデルとして20℃を設定)負荷時の神経保護効果を、低酸素/虚血負荷前後のk値の可逆性によって評価した。次に脳の切片を脊髄の切片に変更して同様の実験を継続する。
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