2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591476
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
今川 弘 愛媛大学, 医学部, 助教授 (90273622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 寛治 愛媛大学, 医学部, 教授 (90116020)
高橋 学 愛媛大学, 工学部, 助教授 (20274334)
中川 博道 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (40380224)
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Keywords | 再生医学 / 生体弁 |
Research Abstract |
生体弁作成に最適な強度を付加した自己心膜組織を再生医学の手法を用いて作り、さらに、この強化・再生自己心膜を用いて生体弁を作り上げ、臨床使用可能なものとすることを目的とした。この弁が使用可能となれば、人畜感染症、拒絶反応や血栓形成の心配が無く安全で、長耐久性の期待できる生体弁の使用が可能となる利点がある。 このため、臨床上に現在用いられており急性期から中期の強度の面で問題の無いウシ心膜をコントロールとし、ヒト心膜、ブタ心膜と比較検討した。顕微鏡的検索では、厚さ、膠原線維数、密度等は、三者間で著しい差異は認めなかった。しかしながら、力学的強度特性の面では、応力評価では、ウシ≒ブタ>ヒト、耐加重評価ではウシ>ブタ>ヒトとの結果を得た。 生体内安全性の確認されたポリグリコール酸(PGA)の多孔質シートを心膜細胞増殖の礎材(scaffold)として用いた。これを礎材として強度を付加した自己心膜組織を作製する予定であったが、現時点では心膜細胞がPGA多孔質シートの中に入ってゆかず、強度を付加できていない。PGA多孔質シートの孔サイズの変更、電位の利用等により、解決を目指している。
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