2005 Fiscal Year Annual Research Report
癌腫に対するエンドスタチン療法の効果増強のために:鍵となる血管新生促進因子の解明
Project/Area Number |
17591481
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40315883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽田 裕司 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (50381893)
遠藤 克彦 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (10381873)
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Keywords | エンドスタチン / VEGF / インテグリン / VEGF受容体 |
Research Abstract |
エンドスタチンはコラーゲン18のC末端の20KDaのペプチドで、マウスの肝臓のRNAを抽出しエンドスタチンに特異的なプライマーを設定しRT-PCT法を用いてPCR産物を作成し、エンドスタチンcDNAを作成した。このエンドスタチンcDNAを発現ベクターであるpST2に組み込みエンドスタチンを発現できるpST2-Endoを作成した。このpST2-Endoのシークエンスを確認し、エンドスタチンの発現をウエスタンブロッチング法を用いて確認した。このpST2-Endoを大腸菌コンピーテント細胞に導入し大量培養を行い、プラスミド回収キットで回収している。 in vivo実験で上記pST2-Endoをcationoc lipidであるGL67/DOPEを用いて行う予定であったがGL67/DOPEの供給ができなくなり、尾静脈からの急速大量プラスミド投与によって形質導入を試みているが、十分なレベルでの安定した形質導入が出来ていないのが現状である。 今後は他の種類のliposomal vectorを選択し形質導入を試みる予定である。 その後経静脈的に作成した肺腫瘍モデルの腫瘍部やその周辺部のVEGF、VEGF受容体の発現の程度や局在、VEGF発現、インテグリンα_vβ_3、α_vβ_5発現について解析する予定である。
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