2005 Fiscal Year Annual Research Report
自己骨髄細胞と脱細胞化ホモグラフトを用いた心臓弁の開発と臨床応用
Project/Area Number |
17591489
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
斎藤 聡 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60246551)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒澤 博身 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50075511)
新岡 俊治 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20192122)
長津 正芳 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60231487)
石山 雅邦 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30246558)
山本 昇 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50297470)
|
Keywords | 再生心臓弁 / 骨髄細胞 / ホモグラフト / 脱細胞化 / 細胞播種 / 内皮細胞 |
Research Abstract |
当教室では既に世界に先駆けて組織工学の方法を肺循環系血管への臨床応用に成功している。本研究ではこの技術を脱細胞化したホモグラフトに応用した。脱細胞化することにより、石灰化の原因と考えられる慢性拒絶をその抗原性を減少することで抑制可能である。この脱細胞化された組織をsccafoldとして使用し、これに自己骨髄細胞を播種することにより内皮化し、耐圧性に優れた左心系の心臓弁を作成し臨床応用が可能であると考えられる。脱細胞化したホモグラフトに自己骨髄細胞を播種することにより、石灰化のない再手術の可能性の低いより理想的な心臓弁を開発、臨床応用することをめざしている。 本年度の実績:4℃、0.9%の生理食塩水を用いて心臓弁を洗浄。PBS(Phosphate buffered saline)液を用いて3度洗浄を行い、0.1%トリプシンPBS溶液にて37℃、2時間攪拌した。さらにPBS液にて3度洗浄し、4℃、0.01MTris-HClバッファー液にて24時間の攪拌を行った。洗浄後4℃、0.05M Tris-HClバッファー液にて24時間の攪拌を行い、Hank's液を用いて3度洗浄した。37℃0.05M Tris-HClバッファー液に、5分間浸し、DNase,RNase液で2時間攪拌した。4℃、0.05M Tris-HClバッファー液にて24時間の攪拌を行った。脱細胞化が完全にできているか組織学的にHE染色および免疫組織染色を用いて検討した。さらに以下の手順に従って骨髄細胞の播種を行った。腸骨より骨髄穿刺を行い骨髄液を5-10ml採取する。フィルターにより血球細胞のみに濾過した後遠心し単核球細胞をペレットとして分離する。この細胞をあらかじめ脱細胞化した心臓弁に接着播種する。骨髄細胞播種後、約1時間37℃でインキュベートを行いin vitroでの検索を行った。
|
Research Products
(7 results)