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2005 Fiscal Year Annual Research Report

悪性脳腫瘍に対する単純ヘルペスウィルスを用いた腫瘍抗原賦活化療法の基礎研究

Research Project

Project/Area Number 17591501
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

田中 実  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50332581)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤堂 具紀  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80272566)
稲生 靖  東京大学, 医学部附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
Keywordsウイルス / 免疫学 / 脳神経疾患 / 悪性脳腫瘍 / 樹状細胞
Research Abstract

本研究の目的は、単純ヘルペスウイルスを腫瘍蛋白と共に樹状細胞に与えた場合、腫瘍蛋白のみを与えるよりも抗腫瘍効果が増強されるか否かを検討することである。抗腫瘍効果があるとすれば、単純ヘルペスウイルスの特殊なDNA配列が樹状細胞のtoll-like receptor(TLR)9等を刺激して樹状細胞の成熟、活性化に関与してTh1型免疫応答が促進されるといった機序が考えられる。
まず腫瘍細胞に感染させる増殖型単純ヘルペスウイルス(HSV-1)を作成した。このウイルスはICP6遺伝子およびγ34.5遺伝子、さらにα47遺伝子を欠失させた三重変位を有する第三世代の単純ヘルペスウイルスである。このウイルスは単独で使用してもα47遺伝子の欠失により宿主細胞のMHC class Iの発現が維持されていて免疫細胞に対する刺激が強まることが期待されている。我々は更にIL-12等を産生する増殖型単純ヘルペスウイルスの製造にも成功した。
次にA/Jマウスの神経芽細胞株のNeuro 2aを用いて皮下腫瘍モデルを作成した。なお、A/Jマウスから樹状細胞を得る方法としては、骨髄から誘導する場合と脾臓から誘導される場合がある。これまでに予備実験として骨髄および脾臓から誘導される樹状細胞のそれぞれの誘導効率をCD11c,CD86、MHC class IIに対する抗体を用いてFACSで解析し比較した。その結果、骨髄から誘導した方が高率に樹状細胞を得られた。したがって本研究ではA/Jマウスの大腿骨より採取した骨髄細胞をGM-CSFおよびIL-4で1週間培養して樹状細胞を誘導し、Neuro 2aの腫瘍蛋白のみをパルスしたものと腫瘍蛋白にIL-12等を発現するHSV-1をNeuro 2aに感染させ、その後紫外線で無毒化して樹状細胞にパルスし皮下腫瘍モデルに投与して、その抗腫瘍効果を検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] High-dose conformal radiotherapy for supratentorial glioma2005

    • Author(s)
      Tanaka M, Ino Y, Nakagawa K, Tago M, Todo T
    • Journal Title

      Lancet Oncology 6

      Pages: 953-960

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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