2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナビゲーションを用いた生体、人脳スライス標本でのてんかん焦点抑制性受容体機能解析
Project/Area Number |
17591505
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
前原 健寿 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40211560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (00228090)
佐藤 勝重 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80291342)
佐々木 徹 財)東京都老人総合研究所, 老化ゲノムマーカー研チーム, 研究員 (30158927)
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Keywords | てんかん / 抑制性受容体 / ヒト脳スライス / ナビゲーション / ポジトロンCT |
Research Abstract |
本年度は、13名の難治てんかん患者に対してPETを用いたナビゲーション手術を施行した。側頭葉てんかん9例、側頭葉外てんかん4例であった。MRIで病変を認めた患者は11例で、2例は病変を認めなかった。FDG-PETを全例に行い、中枢性ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬であるフルマゼニール(FMZ)-PETを10例に施行した。1例では末梢性ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬をtracerとして用いたPETを施行したが、期待された焦点部位の取り込み増加は認められなかった。今回の研究目的であるFMZ-PETは、MRIで局在病変を認めた症例では、病変周囲に限局した取込み低下部位を描出した。FDG-PETよりもてんかん焦点領域を鋭敏に示す有用な検査と考えられた(研究成果の一部を誌上発表)。また、MRI上病変を認めた症例でも、脳腫瘍の患者では海綿状血管腫の患者よりもより広範囲に取り込み低下部位が描出された。この所見は脳腫瘍に起因した難治てんかんと海綿状血管腫に起因した難治てんかんの外科治療域を知る有用な検査であると考えられた(2005年アメリカてんかん学会で報告)。 またFMZ-PET施行した10例中、3例に中枢性ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬であるイオマゼニールSPECTを用いた検査を施行した。視覚的検査では、FMZとIMZの取り込み低下部位はよく相関している印象があったが、来年度は、統計的画像解析を行うことで同じ中枢性ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬でも、FMZとIMZに違いがあるのかについても検討したい。また2例でてんかん脳スライス標本を用いた光学的計測を施行した。さらに来年度には摘出スライス標本上でのてんかん焦点部位の抑制性機構の破綻についての検討を行う予定である。
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Research Products
(4 results)