2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591538
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
青木 淳 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90319559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
古瀬 元雅 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70340560)
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Keywords | brain cooling / crystalloid perfusion / hemofiltration / acute cerebral ischemia / therapeutic time window / brain hypothermia |
Research Abstract |
脳の動脈にカテーテルを導入し経動脈的に冷却リンゲル液を注入することにより、脳を急速に、選択的に冷却することができる。本研究の目的は、この経動脈的冷却リンゲル液灌流法の、急性脳虚血に対する急性期治療としての有効性を検証することであった。第一年度に、マイクロカテーテルと血管内治療の手技を用いてイヌにおける局所虚血再灌流モデルの開発に取り組んだ。その結果、再現性のある脳梗塞モデルの作製が困難であり、プロトコールの変更を考えている。 我々が以前開発した、選択的脳血管内冷却装置(冷却リンゲル液を灌流するためのポンプシステムおよび脱血、除水、加温、返血するための回路を一括して制御する装置)を使用し、急速な脳冷却だけでなく、同時に中心静脈温を正常に保ったまま脳のみを長時間選択的に冷却することに成功した。次年度は、臨床応用を想定した条件で、冷却リンゲル液の動脈内灌流による選択的脳冷却を行い、脳や全身に与える影響を検討したい。本治療法により、脳虚血の治療可能時間の大幅な延長と予後の改善に寄与できるものと考える。
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