2005 Fiscal Year Annual Research Report
神経板の発達における遺伝子発現に関する検討-特に外胚葉・中胚葉との関連について-
Project/Area Number |
17591539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
稲垣 隆介 関西医科大学, 医学部, 講師 (10213109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 康雄 関西医科大学, 医学部, 助教授 (00121997)
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Keywords | マイクロマニュピレータ / マイクロインジェクション / New Culture |
Research Abstract |
はじめに:購入した鶏卵を摂氏38度で約8時間から12時間培養した。Hamburger and Hamiltonのステージで3の早期と考えられる卵から胚を摘出した。ついで羊膜ごと、胚をNewの方法で培養皿(小ペトリ皿)の上で培養した。ペトリ皿を十分に加湿した培養器の中に再度入れ、約1時間培養を行った。 方法:今回は、今後の実験の精度を確認するための、前実験を行った。マイクロマニュピレータでの注入制度を確認する目的でニュートラルレッドを注入し、注入部位の確認を行った。マイクロマニュピレータには自製のガラス管を装着した。以前にマウスの胎児にシングルセルインジェクションを行ったが、その時にはマイクロインジェクターを使った。それは、一個もしくは数個の細胞に薬液を注入する目的で行ったために、マイクロインジェクターの精度が必要であった。今回は、そこまでの精度が必要でないと判断した。今回は、マイクロシリンジ(ハミルトンシリンジ)を用いて薬液注入を試みた。 卵黄膜から胚を摘出し顕微鏡下に薬液の注入されている範囲をチェックした。 結果:薬液の広がりを観察したが、非常に少量の薬液が胚表面にのみ付着している例から、すべての層にまで薬液が広がってしまっている例まで、個体のばらつきが大きい状態であった。マイクロシリンジ(ハミルトンシリンジ)での薬液注入では、現在までのところ、十分な精度での薬液注入が困難であった。今後の精度を上げるために(胚の一層にのみ薬液を注入する)、基礎データの積み重ねが必要な段階である。
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