2005 Fiscal Year Annual Research Report
靭帯骨化マウス、RUNX遺伝子変異マウスを用いた靭帯骨化症の分子病態の解明
Project/Area Number |
17591554
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
杉原 隆之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20345292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四宮 謙一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20111594)
竹田 秀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, COE拠点形成特任教員(特任助教授) (30376727)
友利 正樹 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員
阿江 啓介 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20376726)
川端 茂徳 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (50396975)
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Keywords | 靭帯骨化 / Runx2 / Runx1 / ノックアウトマウス / 分子病態 |
Research Abstract |
靭帯骨化症におけるRunxの役割に着目しRunx2欠損マウス及び組織特異的Runx1欠損マウスおよび靭帯骨化症モデルマウスを用いて靭帯骨化症の分子病態を解明する目的で以下の検討を行った。 (1)Runx1の骨、軟骨組織での発現の検討 マウス胎児を用いたRI in situ hybridization法によりRunx1のin vivoにおける発現を詳細に検討した。その結果、Runx1は胎生12.5日以前、骨軟骨原基に一致して発現したがその後は次第に発現が消失した。 (2)組織特異的Runx1遺伝子欠損マウスの作成、解析 これまでにRunx1-floxマウス作成に成功した。引き続いて骨芽細胞でCreを発現するα1(I)CreTg、軟骨細胞でCreを発現するα1(II)Cre Tgと交配させRunx1-flox+/-/Cre Tgを得た。Runx1-flox+/-/Cre Tgは明らかな表現系を示さなかった。続いてRunx1-flox+/-/Cre Tg同士の交配により骨特異的Runx1欠損マウス、軟骨特異的Runx1欠損マウスを得た。骨特異的Runx1欠損マウス、軟骨特異的Runx1欠損マウスも正常に発生し、明らかな異常は認められなかった。組織学的解析においても骨、軟骨の分化に異常は認められなかった。これを受けて現在Runx1,Runx2二重欠損マウスの作成を行っている。 (3)靭帯骨化におけるRunx1,Runx2遺伝子の作用の解明 自然発症靭帯骨化症モデルマウスであるttwマウスとRunx2ヘテロ欠損マウス、Runx1ヘテロ欠損マウスと高配させることで二重欠損マウスを作成した。現在、組織学的解析を行っている。
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