2006 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクノロジーを用いた慢性炎症性疾患の治療法の開発
Project/Area Number |
17591581
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 康晴 九州大学, 医学研究院, 助手 (10304784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 久方 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (20363369)
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
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Keywords | ナノテクノロジー / 慢性炎症 / 関節リウマチ / 骨吸収 / 関節破壊 |
Research Abstract |
ナノカプセル概要 パイロット分子としてI型およびII型コラーゲンのペプチドを持ち、内核には抗リウマチ薬としてレフルノマイド、メソトレキセート、ビスフォスフォネート製剤を封入したナノカプセルを作成し、検証を行った。 1.in vitroでの検証 ナノカプセル溶液中の蛋白分解酵素(matrix metalloproteinase)を種々の濃度で混入し、パイロット分子を溶解させることによって、溶液中の薬剤濃度を測定した。生体中の生理的濃度と炎症性疾患で認められる酵素の濃度にて検証し、疾患濃度で特異的にペプチドを分解しうるパイロット分子の精度を検証している。 2.動物モデル A:関節リウマチの動物モデル: 節炎モデルとしてII型コラーゲンにて感作したコラーゲン関節炎マウスを作成した。 B:摩耗粉による骨吸収動物モデル: マウス頭蓋冠にポリエチレン摩耗粉を乗せ、異物摩耗粉による骨吸収モデルを作成した。 3.動物モデルでの検証 1.におけるペプチド分子構造の決定と封入する薬剤量を決定した後に動物モデルでの検証を行う予定である。
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