2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591603
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
内藤 正俊 福岡大学, 医学部, 教授 (40227715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋吉 祐一郎 福岡大学, 医学部, 助手 (30341415)
森山 茂章 福岡大学, 工学部, 助教授 (00299538)
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Keywords | 人工関節 / 生体力学 / 外科 / 機械力学・制御 / 股関節 |
Research Abstract |
1.日本人に適した人工股関節の開発のために人工股関節置換術を行った患者の術後の股関節機能を継続して調査し、以下の知見を報告している。即ち、トライデントADアセタブラーシステムの短期成績(日本人工関節学会誌、36:110-111、2006)、我が国の患者の人工股関節置換術後の下肢アラインメントの変化(日本人工関節学会誌、36:130-131、2006)、人工股関節置換術術後における歩行中の骨盤の動きと股関節外転筋力および人工股関節設置位置との関連(日本人工関節学会誌、36:328-329、2006)、高位脱臼股に対する大腿骨転子下斜め骨切り併用全人工股関節置換術の治療成績(Hip Joint 32:339-342,2006)、全人工股関節置換術における術中大腿骨近位部骨折に関する研究(Hip Joint 32:368-370,2006)、全人工股関節置換術後における歩行中の骨盤動揺性と外転筋力及び人工股関節置換位置との関連(Hip Joint 32:537-539,2006)などである。また進入路の違いが人工股関節置換術後の外転筋に及ぼす影響について手術成績について国際学会で発表した(AAOS 74th Annual Meeting,2007)。人工股関節術を行い、その後の日常生活だけでなくスポーツ活動への復帰について検討している。高齢者での代表的なスポーツであるゴルフと人工股関節置換術について検討し、人工股関節術後もゴルフを安全に行えることを報告した(日本人工関節学会誌、36:152-153、2006)。人工股関節置換術後の脱臼を防ぐためのライナーを開発し、平成19年2月に開催された第37回日本人工関節学会で発表した。 2.術中での人工股関節インプラントの臼蓋設置では、解剖学的な前捻及び後捻を正確に把握することである。そのためには股関節疾患における臼蓋の形態の特徴をしっておくことである。このために臼蓋の形態を様々な股関節疾患で調査し、その成果を公表した(The Prevalence of Acetabular Retroversion Among Various Disorders of The Hip, JBJS,88A:372-379,2006)。 3.最近普及し始めた最小侵襲人工関節置換術(Minimally invasive total hip arthroplasy)に関しては、外側から進入するTranslateral approachによる低侵襲全人工股関節置換術について報告した(Monthly Book Orthopaedics、19:15-20,2006)。また、最小侵襲人工関節置換術が皮膚循環に及ぼす影響について国際学会で発表した(AAOS 74th Annual Meeting,2007)。
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Research Products
(7 results)