2005 Fiscal Year Annual Research Report
レンチウイルスベクターを用いた難治性疼痛に対する遺伝子治療の基礎的研究
Project/Area Number |
17591612
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
猪股 伸一 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10282352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 浩之 独立行政法人理化学研究所, 生体情報統合技術開発チーム, サブチームリーダー (70219830)
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Keywords | 疼痛 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
Research Abstract |
痛みに対する遺伝子治療の基礎的研究報告は非常に少ない。遺伝子治療のアプローチとして内因性疼痛抑制物質を脊髄腔内に過剰発現させる、もしくは反対に疼痛を惹起させる物質の発現を抑制させる、というものがあるが、前者に関して、より簡便に全身的(経静脈的、皮下組織への投与)に投与した研究報告はない。 国内外における研究状況 preproenkephalinを用いた研究では、神経との親和性が認められている単純ヘルペスウイルスを用いた基礎研究が一編のみRockefeller University(New York)Kaplittらにより報告されている。(Proc Natl Acad Sci USA. 1994;91:8979-83)。 本研究は、臨床応用が可能となるように比較的簡便な方法(脊髄腔内ではなく皮下や静脈注射など)で、安全な治療遺伝子導入の確立を目的とする。また、他の疼痛抑制物質についても同様のことが展開できると期待される。 そこで本研究では、第一に臨床でも使用されるレトロウイルスベクターをもとに内因性疼痛抑制物質(preproenkephatin)のcDNAを組み込み、ウイルスベクターを作製(平成17年度)。
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