2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591638
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
志茂田 治 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (40187480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 道子 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (70305019)
桑原 朋弘 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (90305003)
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Keywords | 痛覚閾値 / 個体差 / 性ホルモン / 植物エストロゲン / 痛覚過敏 |
Research Abstract |
術後痛とその際の痛覚過敏に、痛覚閾値の個体差がどのように影響しているかを、性ホルモンと食餌に含まれる植物エストロゲン摂取の面から検討した。 【方法】雌性SDラット(6週令)を(1)大豆を主成分とする飼料(MF)、(2)植物エストロゲン除去飼料(NIH-07PLD)、(3)NIH-07PLDの1kgにビオカニンAを200mg含有させた飼料(NIH-07PLD-BioA)、(4)NIH-07PLDの1kgにダイゼインを200mg含有させた飼料(NIH-07PLD-Dai)、で飼育し、輻射熱刺激(heat)に対する逃避反応潜時とVon-Frei機械刺激反応重量(mech)で痛覚閾値を経時的に観察した。基礎変動計測後、足底にカラゲナン2mgを皮下注し、炎症性浮腫を作成、痛覚閾値を計測した。安楽死させ腰髄を摘出し、ホモジェネート後遠心分離し、組織中のドパミン、ノルエピネフリン、エピネフリン、セロトニンを計測した。 【結果】heatは飼育前/飼育後/カラゲナン後の値はMF群では11.5(SD2.3)/7.6(2.4)/14.6(6.9)PLD群では11.6(1.0)/7.1(1.2)/7.5(4.1)、BioA群では11.0(2.9)/6.4(1.6)/4.8(2.2)、Dai群では10.9(2.2)/9.7(2.6)/6.9(1.6)であり、Dai群以外の3群で飼育後の潜時の有意な短縮を認めた。mechは飼育前/飼育後/カラゲナン後の値はMF群では21(SD4.6)/26.6(2.8)/22.2(4.6)PLD群では25(3.6)/24.3(4.7)/19(6.5)、BioA群では26.5(2.2)/19.1(3.4)/13.7(5.5)、Dai群では26.4(4.7)/19.1(7.3)/20.7(7.4)であり、Dai群以外の3群で飼育後の閾値の有意な短縮を認めた。ホルモン値と痛覚閾値の相関について今後検討する。
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Research Products
(1 results)