2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591647
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菊地 龍明 横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (70285138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 富男 山梨大学, 大学院・医学工学工学総合研究部, 教授 (00193110)
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Keywords | アセチルコリン / 海馬 / 日内変動 / 麻酔 / イソフルラン |
Research Abstract |
本研究の目的は、麻酔薬の投与が中枢神経系コリン作動性神経の日内リズムに対して影響を与えるか否か、また、昼間投与と夜間投与とでその影響が異なるかを調べるものである。 本年度の実験の概要 (1)プロトコールの修正 1)当初使用を予定していたSprague-Dawleyラットから、長期の実験に適したWister-Imamichiラットに変更した。 2)当初は人工脳脊髄液中にアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬を混じてアセチルコリン(ACh)の検出を容易にする予定であったが、予備実験の結果AChE阻害薬を使用せずに連続60時間の測定が可能と判明したため、AChE阻害薬は非使用とした。 (2)コントロール群の測定 麻酔薬投与群との比較のため、麻酔薬を投与しない条件での測定を行った。実験7日前に背側海馬にガイドカニューレを挿入し、マイクロダイアリシス法を行う同一の部屋での飼育を開始した。実験開始4時間以上前に膜長1mmのプローブをガイドカニューレに挿入し、人工脳脊髄液を1.2mcg/minの流速で灌流し、20分毎のサンプリングを開始した。サンプル中のAChはオートインジェクター経由でHPLC-ECDにて分析した。測定は60時間連続で行い、同時に自発運動量も測定した。 コントロール群ラットの背側海馬中AChは昼間と比較して夜間に高値を示す2相性の変化を示した。また、自発行動量も夜間に高値を示した。 (3)麻酔薬投与予備実験 揮発性麻酔薬であるイソフルランをケージ内投与した場合のケージ内濃度の経時的変化を測定した。
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