2005 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿器癌における自己増殖型レトロウイルスベクターの体内分布の分子イメージング
Project/Area Number |
17591660
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐澤 陽 北海道大学, 病院, 助手 (60374287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 信雄 北海道大学, 病院・助教授 (90250422)
原林 透 北海道大学, 病院・講師 (70301900)
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Keywords | 癌 / レトロウイルスベクター / 分子イメージング |
Research Abstract |
1、ヒト膀胱癌、前立腺癌細胞株のヌードマウス移植による泌尿器癌モデルの作製:ヒト膀胱癌細胞株KU-7をヌードマウスの皮下または膀胱に移植、前立腺癌細胞株PC-3を皮下または前立腺に移植し、皮下モデルまたは局所モデルとして確立した。 2、皮下または局所モデルにおけるGFP発現膀胱癌、前立腺癌細胞株の増殖、進展の観察:GFP発現レンチウイルスベクターにより樹立したKU-7-GFP、PC-3-GFPを用いて、上記モデルでのGFP発現をMacro-Imaging systemにて観察した。皮下モデルにおいては移植後、7日後にすでに観察可能であり、以後その増殖を経時的に観察し得た。また前立腺局所モデルにおいては移植後14日目より観察可能であった。前立腺癌は骨転移をきたしやすく、その進展様式確認のため、大腿骨髄への直接注入を行った。骨転移についてもGFP発現にて確認し得た。膀胱局所モデルにおいてはその深度のためか観察が難しく、観察時に照射する紫外線量を増加させるなどの対策が必要であると思われる。(これらの結果については平成18年4月の日本泌尿器科学会総会にて報告予定である。) 3、In vitroでのGFP発現自己増殖レトロウイルスベクターの作製:GFP発現自己増殖型レトロウイルスベクターについてはそのプラスミドを増やし、制限酵素にてその配列が正しい事を確認した。 4、今後の展開:研究計画に沿い、自己増殖型レトロウイルスベクター投与により、その体内分布を明らかにしたい。さらにRFP発現自己増殖型レトロウイルスベクターによるGFP発現細胞株での体内分布の確認を行う予定である。
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