2006 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿器癌における自己増殖型レトロウイルスベクターの体内分布の分子イメージング
Project/Area Number |
17591660
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐澤 陽 北海道大学, 大学病院, 助手 (60374287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 信雄 北海道大学, 大学病院, 助教授 (90250422)
原林 透 北海道大学, 大学病院, 講師 (70301900)
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Keywords | 癌 / レトロウイルスベクター / 分子イメージング |
Research Abstract |
・ヌードマウス膀胱同所移植モデルでのGFP発現の観察 5x10^6個のKU-7またはKU-7-GFPをヌードマウスの膀胱内に注入し、Macro-imaging systemにてGFP発現を確認した。経時的に8週目まで観察したが、6例全例で膀胱付近でのGFP発現は観察できなかった。そこで、ヌードマウス皮下に作成した腫瘍を塊として膀胱近傍に移植したところ、GFPは観察可能であった。 ・長期にわたる継代後の皮下移植モデルでのGFP発現の確認 In vitroでKU-7-GFPを40継代し、FACS caliberにてGFPの発現を確認した。この細胞を1x10^6個ヌードマウス皮下に移植し、Macro-imaging systemにてGFPの発現を観察したところ、1週目よりGFPの発現が確認された。この細胞においても、腫瘍の増殖に従い、経時的なGFP観察が可能であった。 (以上の点について、第65回日本癌学会にて報告した) ・今回の研究を通じて得た知見により、In vivoモデルでのGFP発現は観察可能であり、同所モデル、転移モデルとして有用であることが示された。しかし、GFP発現の検出感度が高くないため、自己増殖性レトロウイルスベクターの検出は不可能で、まず機器の改善が必要であると考えられた。今後、特定の波長の光量を増加させる、あるいはCCDカメラの感度を上げるといった改良を加えていく予定である。
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