2005 Fiscal Year Annual Research Report
アルキル化ピロールイミダゾールポリアミドによるホルモン抵抗性前立腺癌治療法の開発
Project/Area Number |
17591666
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
兵地 信彦 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (30275896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 幸雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10211153)
杉山 弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (50183843)
木原 和徳 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40161541)
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Keywords | 前立腺癌 / 男性ホルモン / 再燃 / 男性ホルモン受容体 / ポリアミド |
Research Abstract |
1)男性ホルモンによるPSA遺伝子の転写を利用したポリアミド評価システムの構築。 (ア)男性ホルモン受容体遺伝子を組み込んだプラスミド2種を大量調製。 (1)pSG5AR:男性ホルモン受容体遺伝子の翻訳領域全長を組み込んだプラスミド。 (2)pAR-IRES-EGFP:男性ホルモン受容体遺伝子の翻訳領域全長およびその周辺領域を組み込み、GFP蛋白遺伝子を付加したプラスミド。 (イ)PSA遺伝子のプロモーター領域をルシフェラーゼ遺伝子の上流に組み込んだレポーター遺伝子を大量調製。 (1)pGL3-PSA:ルシフェラーゼ遺伝子プラスミドpGL3にPSA遺伝子のプロモーターを組み込んだもの。 (ウ)上記遺伝子をヒト前立腺癌細胞3種類:PC3,DU145,LNCaPに導入、合成男性ホルモンR1881に暴露し、転写活性の増加を観察した。結果PC3に遺伝子導入した場合に転写活性が最も亢進することが判明、以後の実験ではPC3を使用することとした。 2)ポリアミドの合成 (ア)PSA遺伝子のプロモーター配列を解析。 (1)既に報告されている3箇所の男性ホルモン受容体結合部位の配列を同定。 (2)報告されている男性ホルモン受容体結合部位の標準配列を調査。 (イ)上記の配列を対象としたヘアピンポリアミドを合成 (1)ARE1,ARE3,ARE5:3箇所の男性ホルモン受容体結合部位の配列を認識 (2)ARE7:男性ホルモン受容体結合部位の標準配列を認識 3)リポーターアッセイによる評価。 (ア)1)で構築した評価系を用いて2)で合成したポリアミドの転写抑制能をした。 (1)ARE1,ARE3,ARE5は10nM以上の濃度でPSA遺伝子の転写を濃度依存性に抑制。 (2)ARE7は200nM以上の濃度でPSA遺伝子の転写を濃度依存性に抑制。 (3)VEGFプロモーターを組み込んだレポーター遺伝子を用いて比較実験を行い、特異性の点でARE7が最も優れていることが判明。
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