2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト前立腺癌におけるprostaglandin分解代謝系遺伝子の発現異常の役割
Project/Area Number |
17591671
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
野村 照久 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (10252040)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 正之 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (80197318)
荒木 勇雄 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助教授 (50252424)
滝花 義男 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (60188125)
|
Keywords | 前立腺針生検検体 / laser capture microdissection / real-time PCR / 実験方法の確立 |
Research Abstract |
前年度の前立腺針生検標本をサンプルとしたreal-time PCRによるmRNAレベルの発現定量解析では、最初に得られた前立腺針生検検体そのものの経時的荒廃、採取後のサンプル処理によるRNA degradation、染色によるdegradationのために、良好な結果が得られず統計的処理を行うにいたらなかった(採取された検体をOCT compound内に包埋しドライアイスで凍結保存後にクライオスタットで切片を作成し、これをHistogene staining kitで染色)。これらの問題を解決するため、採取された前立腺針生検検体は液体窒素で素早く凍結保存後速やかにその後の処理を行うようにして、臨床検体を収集しなおした。切片作成後の染色については、トルイジンブルー染色、無染色などいくつかの方法を試してみたが、Histogene staining溶液の40倍希釈液による染色が最もRNA degradationが少なく、形態的に組織を鑑別できることがわかった。また、その後のRNA抽出法や逆転写反応についてもより高効率な方法を検索し高効率キットを用いてサンプル処理を行うこととした。これらの改善によって、前立腺針生検検体に関して、良好なRNAを生検検体から抽出し、real-time PCRによりmRNAレベルの発現定量をおこなう一連の方法は確立された。現在、前立腺針生検体に関しては統計学的処理ができるところまでデータを集めているところである。前立腺生検標本のみならず、腎癌、膀胱癌標本に関しても定量分析中である。
|
Research Products
(1 results)