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2005 Fiscal Year Annual Research Report

スタチンによるRho-Rhoキナーゼ系調節を介した前立腺癌進展制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 17591684
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

井川 掌  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40295069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮田 康好  長崎大学, 医学部附属病院, 医員 (60380888)
酒井 英樹  長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (40235122)
金武 洋  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50100839)
Keywordsスタチン / 低分子量G蛋白 / PC-3細胞 / 前立腺癌
Research Abstract

本年度は以下の点について検討を行った。
1.前立腺癌細胞の増殖に与える各種スタチンの効果
アンドロゲン非依存性前立腺癌細胞株であるPC-3細胞を用い、この培養系に種々のスタチン(pravastatin,fluvastatin,slmvastatin)を異なる濃度で添加し、その増殖および細胞生存率を検討した。
その結果、何れのスタチンも用量・時間依存性にPC-3細胞の増殖を抑制した。その効果はpravastatin<fluvastatin<simvastatinの順であった。
2.低分子量G蛋白の発現の解析
スタチンはメバロン酸代謝経路の抑制により、その下流に存在する低分子量G蛋白へも影響することが知られていることから、次にスタチンを添加した場合のPC-3細胞におけるRho A, Rac1, cdc42の発現をWestern blottingで検討してみた。まずRac1の発現はいずれのスタチン投与によっても用量依存性に蛋白レベルは変化がないものの、強いリン酸化の抑制が観察された。一方、Rho Aおよびcdc42の発現に関してはRac1と挙動が異なり、用量依存性に蛋白レベルの上昇が観察された。
3.MAPK発現の変化
一部のスタチンに関してはその他のシグナル伝達分子についても発現の解析をおこなった。結果、phospho-MAPK, phosphor-JNKおよびphosphor-p38MAPKの発現上昇が観察され、一方でAktの発現に変化はみられなかった。
4.これまでの結果のまとめ
スタチン投与により、PC-3細胞の強い増殖抑制が観察された。これに伴い、低分子量G蛋白をはじめとした種々のシグナル伝達分子の発現に変化が生じたが、増殖、細胞運動、細胞死など何れの現象にどのような形で関わっているかは現時点では不明である。今後さらに解析を進めていく予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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