2007 Fiscal Year Annual Research Report
外尿道括約筋幹細胞の起源同定とその増殖分化制御機構の解明
Project/Area Number |
17591687
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
三股 浩光 Oita University, 医学部, 教授 (60219714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 文憲 大分大学, 医学部, 准教授 (30305049)
平田 裕二 大分大学, 医学部, 助教 (30295183)
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Keywords | 外尿道括約筋 / 尿失禁 / TNF-α / アポトーシス |
Research Abstract |
[目的]加齢とともに外尿道括約筋はアポトーシスによって横紋筋細胞が減少することが報告されており、高齢者における尿失禁の一因と考えられているが、その機序については全く解明されていない。われわれはTNF-αによってヒト外尿道括約筋衛星細胞にアポトーシスが誘導されることを初めて見出しており、今回はその詳細な機序について検討した。 [方法]前立腺全摘および膀胱全摘症例より前立腺尖部に付着する外尿道括約筋を微量採取し、標本を細切して、コラゲナーゼ処理後に初代培養する。抗NCAM抗体結合させた磁気ビーズを用いてMACS法にて外尿道括約筋筋衛星細胞を分離する。骨格筋特異転写因子(Myf-5とMyoD)の免疫染色を行い、骨格筋系列の細胞であることを確認し、SV40 virusのlarge T抗原を遺伝子導入して長寿化外尿道括約筋細胞を作成した。TNF-αを長寿化外尿道括約筋衛星細胞に添加し、増殖能およびアポトーシス誘導についてflowcytyにて検討する。 [結果・考察]TNF-αは濃度依存性に外尿道括約筋衛星細胞の増殖を抑制し、細胞周期解析ではsub-G1が増加し、caspase-3の分割も観察され、アポトーシスを誘導することを確認できた。TNF-α阻害剤によって外尿道括約筋衛星細胞の減少を抑制され、高齢者尿失禁の予防や治療が可能となるかもしれない。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation]2007
Author(s)
花田麻里・他
Organizer
第17回泌尿器科分子・細胞研究会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2007-02-16