2005 Fiscal Year Annual Research Report
男子不妊症の病態解明と転写因子DAX-1を用いた男子不妊症に対する遺伝子治療
Project/Area Number |
17591693
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
池内 隆人 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (90315888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 祥敬 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60305539)
窪田 裕樹 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (10347403)
林 祐太郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40238134)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Keywords | 転写因子 / 男子不妊症 / DAX-1 / Sertoli細胞 |
Research Abstract |
マウス男子不妊症マウスの作製とDax-1の発現 不妊マウスの作製:停留精巣マウスの作製:妊娠マウス(17-20日)に非ステロイド性の抗アンドロゲン剤flutamidを投与し停留精巣マウスを作製した。成獣の精巣を摘出し、精巣におけるDAX-1の発現を免疫組織染色および定量的RT-PCR法にて検討したところ、DAX-1はSertoli細胞とLeydig細胞に発現しており、その発現はコントロールと比較しても相違は認めなかった。またブズルファンにより、造清機能障害モデルマウスを作製し、同様にDAX-1の発現について解析したが、コントロールと比較して相違なく、これらは生殖細胞の廃絶は引き起こすがSertoli細胞そのものの機能には影響をきたさないものと考えられた。またホルモン値(LH、FSH、testosterone)との相関についても検討したが、いずれも相関を認めなかった。 ヒト男子不妊症患者におけるDAX-1の発現の検討 男子不妊症患者の精巣生検病理組織の一部を用いて行った。定量的RT-PCRによるDAX-1mRNAの発現量を測定し、造精機能障害の程度をhypospaematogenesis, maturation arrest, Sertoli cell-only syndromeの3タイプに病理診断した後DAX-1の発現量との関係を検討した。maturation arrest, Sertoli cell-only syndromeではDAX-1の発現が低下していることが明らかになった。
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