2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591702
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
堀江 重郎 帝京大学, 医学部, 教授 (40190243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 智 帝京大学, 医学部, 講師 (30345194)
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Keywords | 多発性嚢胞腎 / PWV / イコサペント酸 / 血管内皮機能 |
Research Abstract |
大豆蛋白投与がADPKDの動物モデルにおいて嚢胞形成を抑制することが知られ、ω3不飽和脂肪酸によると考えられている。われわれはω3不飽和脂肪酸であるイコサペント酸(エパデール^<TM>:EPA)がADPKD患者の血管内皮機能に対する影響を検討するために、EPA投与における脈波伝播速度に与える影響を検討した。【方法】ADPKD患者11例をEPA投与群(2400mg)とし投与前後で、足関節/上腕血圧比(ankle brachial index : ABI)、脈波伝播速度(pulse wave velocity : PWV)、腎容積を比較した。また非投与群との比較も行った。【結果】投与群は男性5例、女性6例、平均年齢50.2歳、平均投与期間は12.0ヶ月、非投与群は43例(男性18例、女性25例、平均年齢50.0歳)であった。両群の腎機能に有意な差は認めなかった(Ccr:投与群89.0±49.8ml/min、非投与群88.2±41.6ml/min、P=0.8791)。ABIは投与前後で有意に低下したが(1.20±0.07ml vs 1.14±0.07ml/min、P<0.05)、PWVは有意な変化を認めなかった(1607.05±485.58ml vs 1594.71±420.177ml/min、P=0.9529)。腎容積はEPA投与前後で差を認めなかった(前2891.2±1793.5ml vs 後2615.4±986.4ml/min、P=0.2162)。【結語】ADPKD患者に対するEPA投与はABIを改善することから、その有用性が示された。
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Research Products
(6 results)