2005 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜・乳腺での性ステロイド代謝経路及び応答遺伝子群の差違の解明
Project/Area Number |
17591713
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 潔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70241594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八重樫 伸生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00241597)
笹野 公伸 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50187142)
林 慎一 東北大学, 医学部, 教授 (60144862)
鈴木 貴 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10261629)
田村 充利 東北大学, 病院・助手 (90292325)
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Keywords | 癌 / 酵素 / シグナル伝達 / 臨床 / 遺伝子 |
Research Abstract |
平成17年度は、子宮内膜癌細胞および乳癌細胞それぞれにおけるエストロゲン応答遺伝子の差違を調べる目的で、大規模マイクロアレイを施行し、解析した。また、エストロゲン代謝酵素群の発現が子宮内膜・乳腺で大きく異なるか否かを、検討した。【対象及び方法】1)子宮内膜癌培養細胞3種類(RL-95,Sawano,Ishikawa)および乳癌培養細胞(MCF-7)をもちいて、エストロゲン添加後の遺伝子発現動態を大規模マイクロアレイで検討し、両者の相違を検討した。2)正常内膜、子宮内膜癌100例を用いて、組織局所でのエストロゲン動態と17beta-hydroxysteroid dehydrogenase(17beta-HSD)type 5の発現との関係を検討し、乳癌と比較した。【結果】1)内膜癌培養細胞3種類と乳癌培養細胞は、エストロゲン応答性に細胞増殖因子、性ステロイドホルモン関連遺伝子を中心に大きな差異が見られた。2)17beta-HSD type 5の発現は、乳癌とは異なり、正常に比較して内膜癌で亢進していた。【結論】1)エストロゲン応答性は乳癌と内膜癌で大きく異なっていると考えられた(平成17年度ホルモンと癌研究会発表)。2)内膜癌では17beta-HSD type 5などの代謝酵素を中心に、乳癌とは異なる局所ホルモン合成経路が存在すると考えられた(2006 Molecular and Cellular Endocrinology)。 今後は、この知見をもとに、プロゲステロン応答遺伝子の差違を調べる目的で、大規模マイクロアレイを施行、解析し、今回の結果と併せて検討する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] 14-3-3 Sigma in endometrial cancer - a possible prognostic marker m early stage cancer-2005
Author(s)
Ito K, Suzuki T, Akahira J, Sakuma M, Saitou S, Okamoto S, Niikura H, Okamura K, Yaegashi N, Sasano H, Inoue S
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Journal Title
Clinical Cancer Research 11
Pages: 7384-7391