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2005 Fiscal Year Annual Research Report

子宮頚癌及びその前癌病変に対する細胞性免疫を用いた新規治療法の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17591716
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

沖 明典  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60334067)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 裕之  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40158415)
Keywords子宮頸癌 / CIN / HPV / HLA
Research Abstract

1.子宮頸癌由来細胞株のHPV DNA検出と型判定
当科で初代培養樹立した細胞株及び各施設から分譲された細胞株を用いてHPV DNAの検出を行った。L1領域を用いるコンセンサスプライマーを用いて目的DNAの増幅を確認し、RFLP法で型判定したところ、HPV16が陽性となった細胞株がCaSki,SKG I,SKG II,SKG IIIa,QG-U,TC-YIK,Opt48であった。またHPV18が陽性であった細胞株は、HeLaS3,TOM-2,SKGII,Opt60a,Opt60b,Medamaであった。HOKUGではHPV56が検出された。研究分担者である吉川が班長を務め、沖が事務局を務めた文部科学省重点領域研究「HPV感染と子宮頸部発がんに関するコホート研究」では905名のCIN1/2患者がエントリーし、現在570名が解析可能で中間解析を行っているが、このなかでHPV16は13%、HPV18は3%に過ぎず、両者の存在比が顕著に異なることはCIN3,浸潤癌を経て更に樹立過程でのSELECTIONが興味深い。以上の結果から、当面はHPV16/18に対する反応を追うことが決定された。
2.発癌とHLA Class II
前出のコホート研究で興味深い結果を得たので報告する。この研究ではCIN1/2を有する登録症例でのHLA Class IIアレルのタイピングを行っているが、この中でHLA DR12,DR13を有する症例ではこれらを有しない症例に比して有意にCIN3への進展がしにくい(抑制される)結果であった。子宮頸癌、CINとHLA DR13は発癌に関して抑制的という論文は多くあるが、本コホート研究のような大規模なdataは存在しないため今後の研究結果が待たれるところである。そこで、今回当初はHLA Class I分子のみのgenotpingを予定していたが、Class IIアレルのタイピングを追加できるかを検討した。その結果、同様のOne Lambda社製micro SSP kitを用いてタイピング可能であることが判明した。
3.HLA検査
以上からOne Lambda社製microSSP kitを用いてHLA Class I(HLA A,B,C)とHLA Class II(HLA DR,DQ)について細胞株のDNAを抽出してgenotypingを施行中である。
4.今後の展開
今夏までにHLAのgenotypingを行う。HLA class IIについてはDR12,13の頻度が明らかに低いことが証明されれば、論文化を予定する。Class Iについては発現頻度を確認してパネルを作成する。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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