2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久具 宏司 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30322051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 哲 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (90251264)
大須賀 穣 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80260496)
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Keywords | 抗癌剤 / 卵巣機能 / アポトーシス |
Research Abstract |
生後6、7週のB6C3F1雌マウスに抗癌剤のdocetaxelを腹腔内投与し、9週で卵巣を摘出、連続切片を作製しアポトーシスの有無を観察した。また4週齢でPMSによる過排卵刺激をした後、顆粒膜細胞を採取、docetaxel 10nM,100nM,1uM存在下に、24、48時間培養し、MTTアッセイ法で生細胞活性を測定した。さらに顆粒膜細胞の細胞周期からみたアポトーシス陽性率を、flow cytometryで観察した。 その結果、9週で摘出した卵巣の卵胞数は、docetaxel 5、20、100mg/kg投与群でそれぞれ対照の70.0、56.4、47.6%に減少し、特に原始卵胞の減少が著明であった。培養顆粒膜細胞はdocetaxel 100nM存在下で24、48時間後にそれぞれ対照の79.4±2.4(mean±SEM)、70.3±2.0%と有意に減少した。Flow cytometryによる観察で、docetaxel投与群では対照に比しアポトーシス分画であるsubG1期の細胞数が、濃度(10nM〜1uM)と時間(24〜72時間)に比例して増加した抗癌剤投与がアポトーシス関連遺伝子に与える影響につき検討した。Paclitaxel、docetaxel、etoposideを投与したマウスにおいて、顆粒膜細胞、卵細胞でのbax遺伝子の分布を免疫組織化学的に観察し、対照群との比較によりbaxの関与の有無を検討している。
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Research Products
(5 results)