2005 Fiscal Year Annual Research Report
T細胞・HLA・パピローマウイルスの3分子解析による子宮癌ペプチドワクチン
Project/Area Number |
17591756
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
前田 平生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)
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Keywords | 子宮癌 / パピローマウイルス / エピトープ |
Research Abstract |
ヒトパピローマウイルス抗原は子宮癌の発症因子のひとつであると言われている.一般に担癌患者は癌抗原に対して,免疫寛容が成立しているとされているが,我々は子宮癌病変を持つ患者においては,CD4陽性T細胞のヒトパピローマウイルス抗原に対する認識機構は保たれていることを明らかにした.この結果から,子宮癌患者において,ヒトパピローマウイルスの合成ペプチドを用いて,一旦CD4陽性T細胞エピトープを決定する事を目標とした. 今年度は,ヒトパピローマウイルスE6とE7抗原に限定してそのアミノ酸配列を網羅する9-20アミノ酸残基数の合成ペプチドを作成した. これらの合成ペプチドを用いて健常人協力者の末梢血単核球を刺激する予備実験を行った.その結果,FITC標識抗CD4抗体およびPE標識抗IL-4抗体(細胞内メッセージ検出用)あるいはPE標識抗IFNγ抗体(細胞内メッセージ検出用)を用いてtwo-color Flowcytometory解析を行い,陽性反応を示したペプチド配列からT細胞エピトープを決定することが可能である事が確かめられた. (平成17年11月に追加採用となったため,研究期間が短い.)
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