2006 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス潜在膜蛋白-1による線維芽細胞増殖因子-2分泌促進機構に関する研究
Project/Area Number |
17591780
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
脇坂 尚宏 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (70377414)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉崎 智一 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (70262582)
|
Keywords | EBV / LMPI / FGF-2 / エクソソーム / 多小胞体 / エンドソーム / ライソソーム / 共局在 |
Research Abstract |
1)共局在するLMP1および18kDa型FGF-2は、エクソソームを経由して細胞外に分泌される。 LMP1および18kDa-FGF-2を発現させた細胞から培養液中に放出されたエクソソームを抽出した。収集したエクソソームに含まれると想定されたLMP1および18kDa型FGF-2を異なった大きさの金粒子で標識し、電子顕微鏡的に局在を調べた。その結果、いずれの蛋白もエクソソーム内で共局在することが判明した。 2)LMP1はエクソソームの細胞外放出を促進する。 LMP1による18kDa FGF-2の分泌が分泌されるエクソソームの数によるものか、それとも、エクソソーム内の18kDa FGF-2の濃度によるものかを調べた。LMP1陽性細胞および陰性細胞の培養液を収集し、それぞれ細胞培養液上清を超遠心法にて濃縮し、エクソソーム分画を抽出した。HSC70蛋白はエクソソームの特異的蛋白である。ウエスターン・ブロット法により、それぞれのエクソソーム分画に含まれるHSC70蛋白を同定し、LMP1により放出されたエクソソームが増加したかどうかを比較検討した。その結果、LMP1陽性細胞から採取した培養液では、HSC70が増加しており、LMP1はエクソソームそのものの放出を促進する可能性が示唆された。その結果、LMP1がエクソソームの分泌増かを介して、間接的に18kDa- FGF-2蛋白の分泌を促進している可能性が示唆された。
|
Research Products
(6 results)