2007 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス潜在膜蛋白-1による線維芽細胞増殖因子-2分泌促進機構に関する研究
Project/Area Number |
17591780
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
脇坂 尚宏 Kanazawa University, 医学部附属病院, 助教 (70377414)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉崎 智一 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (70262582)
|
Keywords | EBV / LMP1 / FGF-2 / エクソソーム / 多小胞体 / エンドソーム / ライソソーム / 共局在 |
Research Abstract |
1)LMP1によるFGF-2分泌促進機構におけるNa/K-ATPaseの役割に関する検討 免疫蛍光染色法によりLMP1の発現によるNa/K-ATPaseの発現の相違について検討した。その結果,LMP1陽性細胞ではNa/K-ATPaseがLMP1およびFGF-2と共局在することが判明した。さらにウワバインで細胞を処理するとLMP1により分泌促進されたFGF-2の分泌は部分的に抑制され,さらにその作用は用量依存性であることが判明した。さらに,ウワバインによるFGF-2分泌抑制はエクソソームによる分泌を抑制した結果であることが判明した。 2)FGF-2を含有するエクソソームが血管新生能を有するか否かに関する検討 LMP1発現により放出されたエクソソームを培養液から収集する。ヒト臍帯静脈細胞(HUVEC)に収集したエクソソームを振り掛け,エクソソームが実際に血管新生刺激能を有するか否かについて検討した。血管新生能についてはHUVECによるBrdU取り込み能により評価した。その結果,BrdU取り込み能はエクソソーム振り掛けによる刺激により増強された。その結果,LMP1がエクソソームの放出を刺激し,次いで血管新生が誘導される可能性が示唆された。さらに,抗FGF-2抗体を投与することにより,HUVECによるBrdU取り込みは減少し,FGF-2はLMP1による血管新生誘導に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
|
Research Products
(4 results)