2006 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌細胞におけるIdの働きと抗癌剤・放射線感受性への影響の検討
Project/Area Number |
17591781
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山本 健人 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (80303379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 武千代 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (70283182)
都築 秀明 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (90236927)
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Keywords | Id / 頭頸部癌 / 抗癌剤 / 放射線 |
Research Abstract |
1、頭頸部癌細胞株8種(Ho-1-u-1,HSC2,HSC3,HSC4,SAS, IMC3,KB, T3M1)におけるId1からId4までのmRNA量をReal time PCR法により定量した。かなり発現頻度に差があったがId1-mRNAおよびId3-mRNAは全細胞に、Id2-mRNAはHSC3を除く7種類の細胞に、Id4-mRNAはHSC3,IMC3,KBを除く5種類の細胞に発現を認めた。Id4-mRNAはId1-3に比べ、どのmRNAの発現も全体に少ない傾向にあった。(Ho-1-u-1,HSC2,HSC3,HSC4,SASは東北大学加齢医学研究所附属医用細胞資源センターから供与いただいた) 2、頭頸部癌組織切片による検討から、癌化およびその予後を規定する因子としてId2が関与する可能性が高いことを突き止めていたので、まずId2に対する検討を試みることとした。Id2-mRNAの発現は、Ho-1-u-1,HSC3,T3M1に発現が認められないか、もしくはごく少量であったため、頭頸部癌細胞株として我々が頻用しているT3M1に対しId2発現ベクターを用いId2-cDNAの導入を行った。その結果、導入効率が予想外に悪く、20%程度の細胞にしか導入されないという結果であった。 3、Id2-mRNA発現の少ないT3M1の親株と、Id2-cDNAを導入後のT3M1との間で増殖能の変化について検討を行った。有意差は出なかったがId2-cDNA導入後のT3M1は親株に比べて増殖率が高く、増殖能が亢進している傾向を認めた。
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Research Products
(1 results)