2006 Fiscal Year Annual Research Report
胚性幹細胞(ES細胞)から内耳感覚器細胞への運命決定を担う遺伝子群の同定
Project/Area Number |
17591785
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小島 憲 京都大学, 医学研究科, COE研究員 (60378685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 明子 京都大学, 医学研究科, 医員 (30378731)
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Keywords | 胚性幹細胞 / 内耳前駆細胞 / マイクロアレイ / 発現遺伝子 / 網羅的比較 / 転写因子 |
Research Abstract |
1.研究方法 a.研究マウス胎仔内耳原器からの細胞培養系の樹立 以前我々がラットで行った方法では基礎培養液にB27supplementと上皮成長因子を加えて初代培養経を樹立したが、同様の方法ではマウス内耳原器より増殖する細胞が得られなかった。そこで、培養液の最適化を行い、成長因子には上皮成長因子と塩基性線維芽細胞成長因子を同時に加え、かつVitamin A不含B27 supplementを用いることによりshereを形成する細胞培養系を得ることができた。この培養系を内耳前駆細胞としてmicroarray用に準備した。 b.胚性幹細胞培養系の維持 理化学研究所より供与を受されたG4-2株を無血清培地で維持し、Oct3/4、Nanog、Sox2発現のあることを確認した培養細胞からmicroarray用に準備した。 c.RNA抽出 QIAshredder homogenizerとRNezyキットを用いてRNAを抽出した後、DNase処理を行いゲノムDNAを除去。Real-time PCRを行い、ゲノムの混入のないことを確認し、maicroarray用のRNAとした。 d.マイクロアレイを用いた網羅的比較 上記の用にES細胞と内耳前駆細胞より抽出したRNAを用いてcDNAを作製し、マイクロアレイ用スライド(Agilent array)を処理し網羅的な発現遺伝子の比較を行った。 e.マイクロアレイ結果 転写因子ではOlig1,Olig2などオリゴデンドロサイト関連遺伝子が内耳前駆細胞でより高値に発現していた。 f.免疫染色を用いた発現タンパクの確認 Olig2の発現を免疫染色法を用いて内耳前駆細胞で発現を確認した。ES細胞での発現は検出できなかった。 2.成果発表 第16回日本耳科学会にてES細胞と内耳由来細胞間で差の認められた転写因子に関して発表を行った。
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[Journal Article] alpha-Klotho asa a regulator of calcium homeostasis.2007
Author(s)
Imura A, Tsuji Y, Murata M, Maeda R, Kubota K, Iwano A, Obuse C, Togashi K, Tominaga M, Kita N, Tomiyama K, Iijima J, Nabeshima Y, Fujioka M, Asato R, Tnanaka S, Kojima K, Ito J, Nozaki K, Hashimoto N, Ito T, Nishio T, Uchiyama T, Fujimori T, Nabeshima Y
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Journal Title
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